2010年04月26日

【終了しました】0508- 伝統構法を考える勉強会・・・第8回「継手・仕口の歴史的変遷と耐震化架構体の考案」

伝統構法を考える勉強会
第8回「継手・仕口の歴史的変遷と耐震化架構体の考案」20100508_benkyoukai02.jpg
 「構造即意匠」を特質とする日本の伝統木造建築は、設計に際して、意匠と構造の問題を同時に解決していくことが求められる。しかし、構造的には不明な部分が多く、伝統木造の利点を現代に活かすためには、耐震化の道は避けて通れない。
 そこで、建築基準法の性能規定化をも視野に入れながら、伝統木造建築を新たに設計するという視点に立って、伝統木造の耐震化について二回に渡って語る。
 全体の内容は「継手・仕口の研究」「耐震化架構体の考案」「実大実験による実証」「耐震要素別実験」「限界耐力計算による耐震性能評価」について、実例を挙げながら語っていく。
 第一回目は伝統木造耐震化の要である継手・仕口について、歴史的考察を試み、歴史的建造物の中に優れた構法を発見し、現代の構造力学的観点から改良を加え、新たに耐震化架構体を考案し、更にその耐震性能を実大実験により実証するまでを実例を交えて語る。
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タグ:伝統構法
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2010年04月25日

「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験」活動報告のホームページが開設されました

国交省・平成22年度「木のまち・木のいえ整備促進事業」の「木造住宅・建築物等の整備推進に関する技術基盤強化」の補助事業者に、NPO法人緑の列島ネットワークが選定されました。
この事業により、今年度から3ヵ年かけて「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験」のための委員会が設置され、昨年度までの委員会の体制が新たに組み直されました。
今後、伝統構法の技術的な検証がなされ、法律上の位置付けなどの議論も深められるものと期待されます。
 「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験」活動報告のホームページ
このホームページは委員会や実験の情報等を提供するために公開されています。
これ木連としても、日本の木造文化のために幅広い議論がなされることに活用できる仕組みの一つとして注目していきます。
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2010年03月20日

【終了しました】0417-伝統構法を考える勉強会・・・第7回 伝統木造が持っている性能を現代に活かす「木の家と室内環境を考える」

伝統構法を考える勉強会
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 シックハウス対策の法制化や長期優良住宅推奨の流れの中で、もともと伝統木造が持っている無垢材、土壁など自然素材の環境性能が、数値として表しにくいが故に、蚊帳の外に追いやられようとしている。

 「心地よさ」や「気持ちよい居住性」など五感で感じ取る感覚は目に見えるものではない。ましてや数値の寄せ集めだけで評価できるものでもなく、室内環境を評価するための総合的な指標が必要となる。

 山田貴宏氏は、独自に環境配慮基準検討表なるものを作り、住まい手に室内環境の評価指標を示し、感覚でしか捉えにくかったものの「見える化」を行い、客観性を高めた設計手法を開発した。これにより、建て主の理解度も深まり、説得力ある設計の進め方を実現している。
 今回は、第1部では具体事例を交えて標題を概括し、第2部では会場参加者との質疑応答によって「木の家と室内環境」のこれからを考える。
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2009年12月24日

【終了しました】0206-伝統構法を考える勉強会・・・第6回 伝統構法の位置づけはどこに?「木造軸組構法の近代化」

伝統構法を考える勉強会
第6回 伝統構法の位置づけはどこに?「木造軸組構法の近代化」
 「耐震建築問答」(昭和八年)には、大工たちが筋違を入れることに大きな抵抗を感じていると書かれていた。すなわち、その大工の立場からは、筋違の入る軸組構法は伝統的木造構法とは相容れない構法と言うことになるだろう。その抵抗感の内には、伝統的軸組への信頼、その水平垂直材の軸組に斜材である筋違を付けることを技術の未熟さと感じるような大工としての矜持、水平垂直の軸組から成る伝統的真壁に対する美意識、近代化過程の中での大工の立場に対する危機意識など、様々な思いが絡み合っていたことであろう、と近刊「木造軸組構法の近代化」の序文にある。

 伝統構法とはどのようなものなのかを考えるとき、明治以降の西洋からの技術導入が、それ以前の構法にどのように影響を与え、本来培われてきた日本の木構造の技術がどのように変化し、どのようなものとしてその継続性をみてとれるのか。現在このことについての評価が十分されているとは言えない。今回の勉強会では、江戸の技術から、明治以降の西洋技術の導入に伴う現在の在来工法の成立過程において、日本の木造軸組構法がどのような展開を見せてきたのかについて著者である源愛日児氏から講義いただき考えてみたい。

 20100206_benkyoukai01.jpg
中央公論美術出版
平成21年7月20日発行
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2009年12月17日

10/10「伝統構法木造住宅の構造計画・構造設計」の関連書籍情報

10月10日の報告についてはこのホームページにても行いますが、以下の書籍にはすでに報告および関連の情報が掲載されていますのでお知らせいたします。

 ◆NPO 木の建築25 ¥1000(税込み)
木の建築フォラムの機関紙に10月10日の講演、報告、パネルディスカッションのまとめが掲載されています。

購入方法:木の建築フォラム
      「出版物案内」よりご確認下さい。
      大きな書店、アマゾンでも購入できます。

目次(クリックで拡大)
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パネルディスカッション報告記事
NPO 木の建築25
  
 ◆建築ジャーナル(2009年12月号)  
10月10日以後の伝統的構法の委員会に関わる動向や関係者の発言等が掲載されています。

購入方法:申込みチラシ(pdf)
           各地書店等でも購入可能。

 建築ジャーナル(2009年12月号)
 (クリックで拡大)
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2009年08月28日

【終了しました】1010-伝統構法を考える勉強会【拡大版】・・・第5回 伝統構法木造住宅の構造計画・構造設計

 伝統構法を考える勉強会【拡大版】
第5回 伝統構法木造住宅の構造計画・構造設計
 現在、伝統的構法の設計法の開発が行われていますが、その委員会およびタスクチームに参加する研究者、実務者の委員、さらに行政のそれぞれの立場のパネリストにご登壇いただき、伝統構法に関する議論を展開します。

 我が国の木造住宅の歴史的背景や文化としての木造住宅のあり方、構法・構造の特性の評価、正しいと考える伝統構法の評価、立場による捉え方の違いなど、議論の方向は多岐にわたるものと思われます。

 今回は、下記3団体の主催により行うものです。これからの木造住宅を考える連絡会(これ木連)では、多岐にわたる論点のありかを探るための勉強会【拡大版】と位置づけています。 
第5回 伝統構法木造住宅の構造計画・構造設計
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2009年07月23日

【終了しました】0912-これからの木造住宅を考える連絡会 第三回フォーラム・・・伝統構法はこれからどこへ向かうのか

定員を大幅に超える参加をいただきありがとうございました。
長い時間をかけて受け継がれてきた伝統構法の議論はまだまだ続きます。今回のフォーラムが目指すべき方向の一つの通過点になれば幸いです。

 「伝統構法はこれからどこへ向かうのか」
forum3_000s.jpg ■パネラー・スケジュールを見る
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2009年06月12日

【終了しました】0718-伝統構法を考える勉強会・・・第4回 伝統構法を読み解く「階層的構造システム」

連続講座「伝統構法を考える勉強会」
 【勉強会の報告】 こちらをご覧ください
 第4回 伝統構法を読み解く「階層的構造システム」
 私たちは、伝統的木構造の再評価すべき要素を明確に把握しているのだろうか。今を伝統構法再出発の時期と捉えたいと語る渡辺一正氏がその特性を読み解きます。
 『地下構造の複雑さを考えると地震入力の完全な予測は不可能である。幾ら耐震性能を高めても予想外の入力によって壊れることは多分にあり得る。重要度の低い部分での損傷は許容せざるをえない。その損傷がヒューズの役割を果して主要な部分の安全を確保することができれば更に良い。
 伝統的木構造には部材の壊れる順序用意、階層的構造システムを読み取ることが出来る。
 このような伝統構法を手本とすれば、新たな木構造システムを確立できるのではなかろうか。』

第4回 伝統構法を読み解く「階層的構造システム」
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2009年05月15日

【終了しました】0620-伝統構法を考える勉強会・・・第3回「地震被災建物 修復の道しるべ」より 民家修復の現場から伝統構法の特性を探る

  
連続講座「伝統構法を考える勉強会」
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 その地域の風土に根差した民家が各地域に建ち続けています。しかし、不幸にして大きな地震に遭遇し、被害を受けてしまった民家も多く存在しています。被災の程度、生活者の環境もまちまちであり、復興を急ぐあまりに、まだ活用できる民家が一気に除去されてしまったことを ‘95 年の阪神大震災の時に私たちは経験しました。

 被災した民家を「修復」し、その地域に残すことが、これまでの暮らしの延長線上で生活再建を行うことができ、被災者にとっては精神的・経済的負担と長期心労への助けになるのではないか。‘04 年、雪国の山間地で発生した新潟中越地震では、古くから建ち続けていた伝統構法による民家も被災しました。それらの民家の修復報告と現場の実体験を聞き、その中に伝統構法が持つ特性があるのかを探る勉強会を開催します。

 第3回「地震被災建物 修復の道しるべ」より民家修復の現場から伝統構法の特性を探る
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タグ:地震 修復
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2009年04月26日

【終了しました】0516-伝統構法を考える勉強会・・・第2回「待ったなし!住宅瑕疵担保履行法」伝統構法への対応はどうなるのか?

 【勉強会の報告】 こちらをご覧ください
 連続講座「伝統構法を考える勉強会」 
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住宅瑕疵担保履行法が今年の10月1日より施行されます。まだ、半年あるということでは対応できません。
10月1日以降に引渡しの住宅物件すべてがその対象となり、現在、建設中の住宅でも対象となる可能性があります。すでに、待ったなしの状況です。

国土交通省では昨年来、この制度の周知のために各地で講習会等を行っています。しかし、土壁や板壁、外壁真壁造、構造的な特性など伝統構法の仕様に対する扱いが不確かであったり、保険の受け皿である保険法人の定める設計施工基準がこれらの多様な仕様に対応しきれていない状況など、具体的な課題も見えてきました。

実務への混乱を小さくするために、法施行半年に迫った今、行政と保険法人が伝統構法について整理、検討している内容を確認し、さらに現場から考えられる課題についての認識を深める勉強会を2部構成で行います。

 
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posted by これ木連 at 14:59 | Comment(0) | 勉強会のお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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