2015年05月24日

【終了しました】2015-0620これ木連伝統構法を考える勉強会・第21回「木造伝統構法住宅 設計実務の勘所」限界耐力計算で広がる設計の自由度

連伝統構法を考える勉強会 
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 これ木連では昨年の10月、第4回フォーラム「石場建てを含む伝統的構法木造建築物の設計法」東京報告会を行った。その報告書には「伝統的構法は、同じ軸組構法である在来構法とは構造力学的には全く異なると言ってよい。」と書かれている。
 ここで言う「在来構法」とは、建築基準法施行令第46条(構造耐力上必要な軸組等)の耐力壁による軸組の評価による設計法のことである。
 報告書には伝統的構法に対応する設計法が提案されているが、限界耐力計算の考え方と同じ「近似応答計算」に基づいて作られたと記されている。
 「構造力学的に異なる」この特性について、施工あるいは設計を担う実務者は直感としては理解しつつも、その評価手法を用いて確認する作業を行なうことは必ずしも多くはないだろう。
 現在、限界耐力計算によって構造の安全性を確しながら設計された実例数も増えてきた。
 そこで今回は、限界耐力計算を用いながら、伝統的構法の実作を重ねている設計者を招き、その実例に触れながら、設計法による評価の違いなどの解説をもらいながら、実務上の勘所を探るが狙いである。
 壁量計算ではできず、限界耐力計算で可能となること。耐震偽装以後の確認申請厳格化によって、どのように実務が変わったのかなど、実務者の生の話を聞きながら、伝統構法への理解を深めていきたい。
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2015年02月12日

2015-0328「伝統構法をユネスコ無形文化遺産に!」キックオフフォーラム・京都

2月28日のこれ木連伝統構法を考える勉強会・第20回でご登壇いただく渡辺一正先生が「伝統木造建築技術の先端性」をテーマに基調講演をされます。
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 ※詳しくはこちらのホームページへ  http://dentoh-isan.jp/
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2015年01月15日

【終了しました】2015-0228これ木連伝統構法を考える勉強会・第20回「対論:坂本功VS渡辺一正 伝統構法を考える」―現代の構造解析技術で伝統木造建築技術を何処まで理解出来たのか?―

 伝統構法を考える勉強会
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現代の構造解析技術で伝統木造建築技術を何処まで理解出来たのか?
 三内丸山遺跡まで行かずにも、卑近な掘立て柱による住宅を見れば古代建築の凄さは感じられよう。地震にも風にも良く耐える。積雪にすら十分耐え、意外に快適で、しかも、耐久性も存外高い。
 伝統建築技術は、この古代建築をモデルとして工夫を加えたものでその信頼性は高く、江戸末期以前は、伝統建築技術は最先端技術でもあった。
 しかし、江戸末期以降、次元の異なる海外技術が導入され、伝統建築技術は、それら移入技術とは別の世界に閉じ籠められた。
 伝統木造建築技術は国内的にはこのように二軍に退かされたが、ブルーノ・タウトばかりでなく、ル・コルビュジエ、ヴァルター・グロピウス、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエなどの世界の巨匠は、桂離宮を始めとする日本建築を賞賛し、それらを生み出す伝統建築技術に感動した。彼等が東大寺の鋼材による耐震補強を悲しんだのは、地震の怖さを知らないからだろうか?
 耐震設計の大先輩、梅村魁先生は、木造建築研究フォラム発足式の講演で、「軋みこそが、木造の強み」と言った。この軋みは果してモデル化出来たのだろうか?
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2014年12月28日

緊急【パブリックコメント】「今後の住宅・建築物の省エネルギー対策のあり方について(第一次報告)」(骨子 案)に関する意見の募集について

国土交通省住宅局住宅生産課からパブリックコメントが出されています。
これからの建築の自由度の方向性を決定付ける内容となる可能性がたいへん大きなものです。
すべての新築の建築に対する省エネ性能の「義務化」が最大の論点で、従来の努力目標からの大転換となります。
エネルギー問題から派生して、住まいのつくり方への多様な判断を拘束することへつながるという論点もあり、その課題への解決はまだまだ未消化の状態です。
年末年始にかけての募集期間で、実質的に大変短くなってしまっています。

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「今後の住宅・建築物の省エネルギー対策のあり方について(第一次報告)」(骨子案)に関する意見の募集について

【意見募集期間】
平成26 年12 月18 日(木)〜平成27 年1月6日(火)(必着)

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2014年12月11日

木活協からのお知らせ・・・『伝統的な木造軸組構法住宅の設計事例』の募集をはじめました

※以下「木活協」のホームページより抜粋
  伝統的な木造軸組構法住宅の設計事例募集
 1.主旨伝統的な木造軸組構法住宅の設計・仕様等の詳細を把握し、これから伝統的木造軸組構法住宅に取り組む設計士等への情報発信を行うために設計事例を募集します。
 2.募集の対象新築、改築、増築を行う住宅で以下の全ての要件に該当するもの
 @柱、梁等の軸組には製材や丸太材等を用い、壁は土塗り壁や板材とし、部材の接合部には嵌合型の継手仕口を用いたもの
 A 限界耐力計算または時刻歴応答解析によるもの
 ※詳細は http://www.kiwoikasu.or.jp/info/s01.php?no=713
 ※締め切り(事前資料提出:平成27年1月30日(金)必着)まで時間があまりありません。
  関係する皆様、興味をお持ちの皆様には上記から内容をご確認ください。。
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2014年11月26日

大工のみなさん署名を!・・・松井鉄工所さんに「込み栓角ノミ」を作ってもらおう!

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 木の家ネットの大工たちが、
製造中止になって久しい「込み栓角ノミ」の復活を求めて
動き出しています。

具体的には、伝統建築に特化した
伝統工具を作っている三重の松井鉄工所に
製造のお願いをするために、
これだけのニーズがある、ということを伝えようと、
そのための署名を集め始めました。

署名はこちら
http://kino-ie.net/form-matsui

プレカットが席巻し、
手刻みの現場が少なくなっている今、
大手の工具メーカーは、
ロットにつながらない伝統木造は
切りすてて行く傾向にあります。

そういった流れの中で、
刻み用電動工具のユーザーと製造元とが連携して、
なんとか、手刻みの仕事が途絶えないような
ものづくりができるよう、
歩み寄り、手を取り合っていければ、と願っています。

詳しくは
木の家ネットにあるコンテンツをご覧ください。
http://kino-ie.net/act_071.html

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2014年08月24日

【終了しました】2014-1004これ木連第4回フォーラム「石場建てを含む伝統的構法木造建物の設計法」東京報告会

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 建築基準法の改正(平成19年)に伴う建築確認申請の厳格化に対して、手続き円滑化に寄与する観点から、国の補助事業により平成20年度に「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会」が組織され、設計法作成等の検討が行われましたが、伝統的構法の特徴である石場建ての実験や議論が行われていない状況に対する懸念が国会で取り上げられたことで検討委員会が見直され、改めて組織された検討委員会(平成22年度よりの3ヵ年間)では「石場建て構法を含む伝統的構法木造建築物の設計法」として実務者が実践的に使える設計法の作成を目指し検討が進められてきました。
 本報告会では、設計法作成のために検討委員会が取り組んできた成果を報告していただきます。また、すでに今年の7月12日に立命館大学において検討委員会報告会、第四回フォーラム in 滋賀「石場建てを含む伝統的構法木造建築物の設計法」が行なわれています。それから約3ヶ月が経ち、その後の動きや今後の設計法実現に向けた取り組みなどについても報告いただきます。 
 参加者にはその報告会の動画を委員会公式HPより事前に閲覧いただき、参加申し込みにあたってご質問があればお寄せください。本報告会ではご質問に関連した発表、回答も予定しています。

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▲上記から委員会HPへ


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