これからの木造住宅を考える連絡会(これ木連)について |
設立趣旨および活動概要 |
2007年6月、耐震偽装問題の反省から基準法の運用をより厳格にした「改正建築基準法」が施行されると、もともと基準法に位置づけしにくい伝統木造建築はさらに建てにくい状況となりました。
「このままでは日本に受け継がれてきた木の建築文化や職人技術が失われてしまう!」と危機感をもった木造建築関係者ら6団体で立ち上げたのが「これからの木造住宅を考える連絡会(略称:これ木連)」です。2007年秋から国土交通省木造住宅振興室と勉強会を開始しました。昨年7月、本年3月と2回にわたって公開フォーラムを開催するとともに、本年2月からは4回にわたって伝統構法に関する勉強会を開催してきました。直近では、9月に滋賀県にて第3回公開フォーラムを、10月には特定非営利活動法人木の建築フォラム、日本住宅・木材技術センターとの共催で拡大勉強会を開催しました。
また、2008年度から3年計画の国土交通省補助事業(財団法人 日本住宅・木材技術センター受託)の「伝統的木造軸組構法住宅の設計法作成及び性能検証事業」に、各団体メンバーが実務者の立場で委員等として協力し、検討を続けてきました。しかし、2ヵ年で上記事業の見直しが行なわれ、2010年度からは、新たに伝統構法の課題解決のための検討組織が立ち上げられれています。その検討作業への協力等も継続していきます。
今後は、国土交通省などとの意見交換を継続していくとともに、より多くの関係団体との協力態勢を強化し、さらには一般へも「これからの木造住宅考え方」の普及に力を入れていく予定です。
2010年4月 |
構成団体 |
職人がつくる木の家ネット
特定非営利活動法人 伝統木構造の会
特定非営利活動法人 緑の列島ネットワーク
特定非営利活動法人 日本民家再生協会
社団法人 日本曳家協会
これまでの活動 |
※木の家ネット記事へリンク |
年 | 月 日 | 内 容 | 告 知 | 報 告 |
2007年 | 9月14日(金) | 建築基準法改正に関するセミナー 会場:東京・財団法人 住宅産業研修財団 本部 | ※ | |
12月 7日(金) | 国交省との意見交換会 会場:東京・千代田区万世橋区民会館 | ※ | ||
2008年 | 1月31日(木) | 国交省との意見交換会 会場:国土交通省住宅局会議室 | ※ | |
4月 9日(水) | 国交省「伝統的な木造軸組住宅等に係る意見交換会」に参加 | |||
5月15日(木) | 国交省「伝統的な木造軸組住宅等に係る意見交換会」に参加 | |||
7月12日(土) | 第1回公開フォーラム「このままでは伝統構法の家がつくれない!」開催 会場:東京・工学院大学 | ◆ | ◆ | |
2009年 | 2月28日(土) | 連続講座第1回「伝統構法のとらえ方」 河合直人(独立行政法人建築研究所 構造研究グループ上席研究員) 会場:東京・千代田区万世橋区民会館 | ◆ | ◆ |
3月15日(土) | 第2回公開フォーラム「伝統構法を検証する時代が始まった!」開催 会場:東京・工学院大学 | ◆ | ◆ | |
5月16日(土) | 連続講座第2回「待ったなし!住宅瑕疵担保履行法」 豊嶋太朗(国土交通省住宅局 住宅瑕疵担保対策室) (財)住宅保証機構 技術担当者 会場:東京・トラック会館 | ◆ | ◆ | |
6月20日(土) | 連続講座第3回「民家修復の現場から伝統構法の特性を探る」 長谷川 順一(住まい空間研究所主宰) 会場:東京・千代田区万世橋区民会館 | ◆ | ◆ | |
7月18日(土) | 連続講座第4回「伝統構法を読み解く階層的構造システム」 渡辺 一正(鳥取環境大学教授) 会場:東京・千代田区九段上集会室 | ◆ | ◆ | |
9月12日(土) | 第3回公開フォーラム「伝統構法はこれからどこへ向かうのか」 会場:滋賀・立命館大学びわこ・くさつキャンパス | ◆ | ◆ | |
10月10日(土) | 連続講座第5回(拡大版)「伝統構法木造住宅の構造計画・構造設計」 ・パネルディスカッション ・講演:「伝統構法木造住宅の耐震性能」 鈴木祥之立命館大学 グローバルイノベーション研究機構教授) ・報告:「地震に学ぶ伝統構法木造住宅の被害」 腰原 幹雄(東京大学 生産技術研究所 准教授) 会場:東京・新木場タワー1階ホール | ◆ | ◆ ◆ ◆ | |
2010年 | 2月 6日(土) | 連続講座第6回「木造軸組構法の近代化」 源 愛日児(武蔵野美術大学教授) 会場:東京・千代田区万世橋区民会館 | ◆ | ◆ |
4月17日(土) | 連続講座第7回「木の家と室内環境を考える」 山田 貴宏 (ビオフォルム環境デザイン室代表) 会場:東京・千代田区麹町出張所・麹町区民館 | ◆ | ◆ | |
5月8日(土) | 連続講座第8回 「継手・仕口の歴史的変遷と耐震化架構体の考案」 木内 修 氏 木内修建築設計事務所代表 会場:東京芸術大学美術学部 中央棟2階第3講義室 | ◆ | ||
6月19日(土) | 連続講座第9回 「伝統構法とは何かを探る・・・民家軸組の架構と類型」 堀江 亨 氏 日本大学生物資源科学部森林資源科学科准教授 会場:東京芸術大学美術学部 中央棟2階第3講義室 | ◆ | ||
7月3日(土) | 連続講座第10回 「これからの国産材利用はどうなる?」 赤堀 楠雄 氏 林材ライター 会場:千代田区万世橋区民会館 | ◆ | ||
10月2日(土) | 連続講座第11回 「耐震化架構体の実施例と耐震性能評価」から伝統構法を考える 木内 修 氏 木内修建築設計事務所代表 会場:東京芸術大学美術学部 中央棟2階第3講義室 | ◆ | ||
12月18日(土) | 連続講座第12回 伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会 「2ヵ年」の成果から伝統構法を再び考える 大橋 好光 氏 東京都市大学工学部建築学科教授 会場:埼玉建産連研修センター | ◆ | ||
2011年 | 3月5日(土) | 連続講座第13回 「近世在方集住大工の研究」から 大工集団はどうやって木造建築を造ってきたのか 高橋 恒夫氏 東北工業大学建築学科教授 会場:中央工学校17号館 | ◆ | |
7月2日(土) | 連続講座第14回 民家を環境の視点で考える「民家の自然エネルギー技術」 木村 建一氏 早稲田大学名誉教授 会場:中央工学校17号館 | ◆ | ||
9月3日(土) | 連続講座第15回 伝統的な要素技術を現代の技術へ「木造建築の防耐火性能」 安井 昇氏 桜設計集団 代表 会場:中央工学校17号館 | ◆ | ◆ | |
10月15日(土) | 連続講座第16回 「民家」とは?・・・宮澤智士が「日本列島民家史」を語る 宮澤智士氏(長岡造形大学名誉教授) 会場:東京芸術大学美術学部・中央棟2階第3講義室 | ◆ | ||
2012年 | 2月18日(土) | 連続講座第17回 明治以降の「建築美」論争から 日光東照宮をめぐる葛藤 内田 祥士氏 東洋大学教授 会場:中央工学校17号館 | ◆ | |
6月2日(土) | 連続講座第18回 法律が建築から自由を奪う日 改正省エネ法の義務化で伝統的構法の家はどうなるのか? 古川 保氏 すまい塾 古川設計室(有)代表 会場:東京芸術大学美術学部・中央棟2階第3講義室 | ◆ | ||
11月17日(土) | 特別講座 全国6ヵ所キャラバンツアー講演会・東京〜知恵と工夫の設計 −伝統建築に学ぶ〜 齋藤 幸雄氏 (齋藤建築構造研究室 代表) 麓 和善氏 (名古屋工業大学 大学院 教授)・他 会場:東京芸術大学美術学部 中央棟第一講義室 | ◆ | ||
2013年 | 10月19日(土) | 連続講座第19回 【2回連続】第1講 伝統的建築技術はなぜ現代に活かせないのか 伝統的建築技術の先進性と建築基準法の問題点 渡辺 一正氏(鳥取環境大学教授・NPO 市民文化財ネットワーク鳥取) 会場:中央工学校17号館4階 1741教室 | ◆ | ◆ |
11月16日(土) | 連続講座第19回 【2回連続】第2講 伝統的建築技術はなぜ現代に活かせないのか 伝統的建築技術の先進性と建築基準法の問題点 渡辺 一正氏(鳥取環境大学教授・NPO 市民文化財ネットワーク鳥取) 会場:中央工学校17号館4階 1741教室 | ◆ | ||
2014年 | 10月4日(土) | これ木連第4回フォーラム 「石場建てを含む伝統的構法木造建物の設計法」東京報告会 鈴木祥之氏(検討委員会委員長・立命館大学衣笠総合研究機構) 斉藤幸雄氏(設計法部会主査・斉藤建築構造研究室) 大江忍氏(検討委員会補助事業者・緑の列島ネットワーク代表) 会場:研究社英語センタービル大会議室(飯田橋) | ◆ | ◆ |
2015年 | 2月28日(土) | 連続講座第20回 坂本功氏(東京大学名誉教授・NPO木の建築フォラム理事長) 渡辺一正氏(NPO市民文化財ネットワーク鳥取理事長) 会場:東京文化財研究所・セミナー室(上野公園) | ◆ | ◆ |
6月20日(土) | 連続講座第21回 「伝統構法住宅 設計実務の勘所」限界耐力計算で広がる設計の自由度 川端 眞 氏 川端建築計画代表 会場:東京芸術大学美術学部 中央棟第3講義室 | ◆ | ◆ | |
2016年 | 2月16日(火) | 【緊急報告会!】 日本の資源・技術・文化を大切にした低炭素社会構築のために 「伝統的木造住宅と省エネルギー基準」 ー調査データからわかる多様性と実態ー 会場:衆議院第2議員会館1階 多目的会議室 | ◆ | ◆ |