2015年05月24日

【終了しました】2015-0620これ木連伝統構法を考える勉強会・第21回「木造伝統構法住宅 設計実務の勘所」限界耐力計算で広がる設計の自由度

連伝統構法を考える勉強会 
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 これ木連では昨年の10月、第4回フォーラム「石場建てを含む伝統的構法木造建築物の設計法」東京報告会を行った。その報告書には「伝統的構法は、同じ軸組構法である在来構法とは構造力学的には全く異なると言ってよい。」と書かれている。
 ここで言う「在来構法」とは、建築基準法施行令第46条(構造耐力上必要な軸組等)の耐力壁による軸組の評価による設計法のことである。
 報告書には伝統的構法に対応する設計法が提案されているが、限界耐力計算の考え方と同じ「近似応答計算」に基づいて作られたと記されている。
 「構造力学的に異なる」この特性について、施工あるいは設計を担う実務者は直感としては理解しつつも、その評価手法を用いて確認する作業を行なうことは必ずしも多くはないだろう。
 現在、限界耐力計算によって構造の安全性を確しながら設計された実例数も増えてきた。
 そこで今回は、限界耐力計算を用いながら、伝統的構法の実作を重ねている設計者を招き、その実例に触れながら、設計法による評価の違いなどの解説をもらいながら、実務上の勘所を探るが狙いである。
 壁量計算ではできず、限界耐力計算で可能となること。耐震偽装以後の確認申請厳格化によって、どのように実務が変わったのかなど、実務者の生の話を聞きながら、伝統構法への理解を深めていきたい。
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2015年01月15日

【終了しました】2015-0228これ木連伝統構法を考える勉強会・第20回「対論:坂本功VS渡辺一正 伝統構法を考える」―現代の構造解析技術で伝統木造建築技術を何処まで理解出来たのか?―

 伝統構法を考える勉強会
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現代の構造解析技術で伝統木造建築技術を何処まで理解出来たのか?
 三内丸山遺跡まで行かずにも、卑近な掘立て柱による住宅を見れば古代建築の凄さは感じられよう。地震にも風にも良く耐える。積雪にすら十分耐え、意外に快適で、しかも、耐久性も存外高い。
 伝統建築技術は、この古代建築をモデルとして工夫を加えたものでその信頼性は高く、江戸末期以前は、伝統建築技術は最先端技術でもあった。
 しかし、江戸末期以降、次元の異なる海外技術が導入され、伝統建築技術は、それら移入技術とは別の世界に閉じ籠められた。
 伝統木造建築技術は国内的にはこのように二軍に退かされたが、ブルーノ・タウトばかりでなく、ル・コルビュジエ、ヴァルター・グロピウス、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエなどの世界の巨匠は、桂離宮を始めとする日本建築を賞賛し、それらを生み出す伝統建築技術に感動した。彼等が東大寺の鋼材による耐震補強を悲しんだのは、地震の怖さを知らないからだろうか?
 耐震設計の大先輩、梅村魁先生は、木造建築研究フォラム発足式の講演で、「軋みこそが、木造の強み」と言った。この軋みは果してモデル化出来たのだろうか?
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2013年09月24日

【終了しました】1019+1116-これ木連伝統構法を考える勉強会【2回連続】・・・第19回 伝統建築技術が当面する問題点―その要因― 伝統建築技術の先進性と建築基準法の問題点

    10.19 第1講は終了しました。  → 【報告記事】
    11.16 第2講は終了しました。  → 【報告記事】

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 わが国の伝統建築技術は、苦難の時代にある。重要文化財ですら不本意な耐震補強が施され、無残な姿を示すに至っている。
 「耐震技術とは何か?」  2011.3.11の被害は、国土交通省の政策を根幹から揺るがしたといっても過言ではない。
 数多の防潮堤が脆くも壊れ、多くの沿岸都市に大被害をもたらしたことは、予期しなかった津波のためと言い逃れたが、関東地方から東北地方の広い範囲で河川の堤防が破損し、防潮堤も良く見れば、地震振動による地盤の液状化が被害を大きくしていた。
 そして、耐震工学に更に不都合なことは多くの耐震補強建物が大きな被害を蒙り、未だ耐震補強の施されていない老朽建物が無被害であり、多くの免震建物でも免震ディバイスの破損が続出したことである。耐震工学は、このような問題を露呈したにも拘らず一向に反省していないかに見える。
 伝統建築技術を担う大工棟梁を頂点とする建築職人集団は、無論、耐震ばかりで設計しているのではなく、ありとあらゆる災害に対して安全にするばかりでなく、施主の潜在的な要求にも対応して、長期にわたって機能的で快適で、しかも地域の景観の向上にも寄与する建築を設計・生産し、万が一問題があれば、それに責任を取る。
 思えば伝統建築技術は、古代から絶えず改良を重ねてきたものであり、数多の実績があり、天皇家を始めとして多くの領主、社寺の信頼を勝ち取ってきた。絶えざる技術改良の努力の結果、常に先端を進む自負と何と言っても責任を取る姿勢が評価された。
 それにも拘らず、伝統建築技術が危機に立たされている。建築基準法は、伝統建築技術には省エネルギー的な配慮が不足していると言った新たな課題さえ突きつけて来ている。
 伝統建築技術は建築基準法とどう向き合うべきか、参加者と共に2回連続で考えてみたい。
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2012年09月21日

【終了しました】1117伝統構法を考える勉強会・・・特別講座 全国6ヵ所キャラバンツアー講演会・東京〜知恵と工夫の設計−伝統建築に学ぶ〜

定員に達しましたので申込みを終了させていただきました。[10/17記述]

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 近年、「伝統構法」がますます注目されるようになってきましたが、「伝統構法」のとらえ方は人によって異なっているのではないでしょうか。伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会の構法・歴史部会では、2年間にわたって日本全国の重要文化財等の伝統建築を多数調査し、江戸時代から明治期における建築技術を詳細に把握するとともに、限界耐力計算法による検証も行ってきました。これらの調査・検討によって、全国各地の伝統建築の構法的な特徴や、各建物にこめられた当時の大工の知恵と工夫について、新たな知見をたくさん得ることができました。私たちが伝統的構法を将来にわたって使っていくうえで、事例から学ぶことがたくさんあります。
 限られた時間ですが、私たちの活動成果について総合的な報告を行い、今後の設計・施工に役立てていただきたいと願っています。 
 上記は委員会が全国6ヶ所を回るキャラバンツアーの主旨文です。
 東京では、これ木連主催の特別講座として成果発表を行います。
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2012年05月22日

【終了しました】0602-これ木連「伝統構法」を考える勉強会・・・第18回 法律が建築から自由を奪う日 改正省エネ法の義務化で伝統的構法の家はどうなるのか?

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2012-0602-002.jpg 昨年の3.11原発事故は、日本のエネルギー政策の歪みや矛盾を顕在化させてしまった。未だに利害関係者の綱引きが続けられ、その解決の方策は見出しきれていない。そういった中で、限りあるエネルギー消費を減らす方策に対しては諸手をあげて賛意が表明されている。再生可能エネルギー利用と省エネが解決の方策であるかのような空気も感じられる。建築における省エネは、建築内外で使われる熱源機器の効率やその熱損失の制御によりエネルギーの必要量を減らしていくことが目標とされ、単純には建築の断熱性能を高めることが求められる。
 現在、国土交通省では次世代省エネ基準を300u以下の建築(住宅規模)にも2020年から“義務化”する法整備を進めており、そのことに対するパブリックコメント(6/11締切)を求めている。この基準に照らせば、分厚い断熱材で覆われることが要求され、伝統的構法の家を実現することは実質的に困難となる。改正省エネ法の目的は、地球温暖化対策や低炭素社会に向けての技術革新、新築に限らず既存建物の断熱化による経済刺激策など網羅的で焦点が曖昧である。技術革新やその向上はものづくりの目標としては理解できても、法律そのものの効果が国民に義務化を迫り、建築の自由度を拘束するほどのものであるのかどうか、はなはだ疑問な点が多い。はたして、この規制は国民の幸せにつながる事になるのだろうか。
 そこで今回、改正省エネ法の義務化は伝統的構法にとってどういった問題が生じ、建築技術への制限ばかりでなく、日本の建築文化や日本人の生活感をも壊しかねない法律制定の裏を熊本で伝統的構法の家づくりを実践している古川さんに解き明かしてもらい、論点整理を試みたい。
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2011年12月28日

【終了しました】0218-これ木連「伝統構法」を考える勉強会・・・第17回 明治以降の「建築美」論争から 日光東照宮をめぐる葛藤

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 世界遺産に登録されている日光東照宮。陽明門に代表される絢爛たる建築と彫刻は、実は明治以来100年以上にわたり、建築美に関する論争の的となってきました。
内田祥士は、その論争を丹念に追ったうえで、その統一性のなさを都市(東京)になぞらえる視座にたどり着きます。2009年には、研究成果をまとめた『東照宮の近代 都市としての陽明門』を上梓。
今回は、東照宮をめぐる論争の概要を紹介するとともに、日本の建築美とは何か、考えるヒントを提示します。
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2011年09月13日

【終了しました】1015-これ木連「伝統構法」を考える勉強会・・・第16回「民家」とは?・・・宮澤智士が「日本列島民家史」を語る

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 民家再生、民家バンク。人々の日々の営みを包む「民家」は、今では、価値があるものとの認識は定着してきている。ただ「民家」の捉え方をさかのぼってみると、この認識は決してそう古いものではない。過去には、今和次郎『日本の民家』(大正11年)、和辻哲郎『風土』(昭和6年)の優れた考察が、また全国各地に郷土史的考察の優れたものはある。

 しかし学究的に位置づけられたのは、高度成長期に全国の民家が壊されていくに対して民家緊急調査の始まった昭和50年代以降ではなかったか。その流れを語るうえで、宮澤智士先生は欠かせない人物である。

 今回は、宮澤先生が「日本列島民家史」を語ります。前半は、「民家」「街並保存」がここまで社会的に認知されるまでを振り返って概説していただき、後半は、次世代の若者との質疑応答で進めたいと思います。
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タグ:民家
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2011年08月05日

【終了しました】0903-伝統構法を考える勉強会・・・第15回伝統的な要素技術を現代の技術へ・・・「木造建築の防耐火性能」

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  日本の木造建築の歩みは、火災との戦いでもあった。
 江戸時代以降、その歩みは、塗込め造りと瓦屋根造りの奨励を生み出した。現代では多くの場合、大壁の防火仕様の規定によりモルタルや不燃ボード類に覆われた建築へとつながっている。伝統的な木造建築にとって、建築基準法の防火に関する規定は年々ハードルの高いものになっていた。
 しかし、2000年に改正の建築基準法の「性能規定」の考えにより、木造の防火に対しても性能で評価することで、例えば、準防火地域においても、外壁真壁造りや軒裏に木材の使用も可能になっている。
 これらの動きの最前線で多くの貢献をされてきた安井さんに、これまでの研究成果や実践での応用などの話をうかがいながら、防耐火性能の観点からもこれからの木造建築の可能性を見出したいと考えている。
谷中の町屋

谷中の町屋→
研究の成果を活用した防火設計手法により実現した準防火地域内での木造3階建て住宅(準耐火建築物)
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タグ:防火
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2011年06月13日

【終了しました】0702-伝統構法を考える勉強会・・・第14回民家を環境の視点で考える「民家の自然エネルギー技術」

伝統構法を考える勉強会
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 建築環境学の泰斗として、常に第一線で日本の建築環境技術の先端を切り開いてこられた木村建一先生は、同時に早くから、民家を愛し民家の自然エ
ネルギー利用技術に注目されていました。その成果を、10年前に研究者、設計者を束ね、『民家の自然エネルギー技術』として編集、上梓されま

した。民家を、建築環境学の観点からはじめて定量的に分析したものです。
今回は、木村先生の足跡を語っていただき、環境と民家についてあらためて捉え返す勉強会です。

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2011年02月03日

【終了しました】0305-伝統構法を考える勉強会・・・第13回「近世在方集住大工の研究」から 大工集団はどうやって木造建築を造ってきたのか

伝統構法を考える勉強会
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 江戸から明治にかけ、気仙大工や大石田大工、出雲崎大工などと呼ばれ、日本各地の地方(在方)にまとまって住み、出稼ぎをしていた大工集団がいました。彼らは「在方集住大工」と呼ばれ、必要なところに出向き建築を造り、造るばかりでなく機をみてメンテナンス等も行っていました。各地の山林や杣人とも精通し、独自のネットワークを持っていた高度な技術者集団であったといいます。近代の建築生産システム、木造技術の発展にもかかせない存在であったはずですが、今まで記録は少なく、研究されることもなかったために彼らの存在が知られること
は少ないものでした。

 「建築には必ず造った人がいる。その人が明らかになれば建築の理解はより進む」と言う高橋氏は、1975年ごろから地元である陸前高田の気仙大工の調査研究を始め、全国各地の職人集団へと体系的にまとめられました。その研究の集大成として昨年『近世在方集住大工の研究』が上梓されています。
 今回は、この書の主人公である木造建築の直接の担い手たちの活動を見ながら、伝統構法を考えていき
ます。

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2010年10月04日

【終了しました】1218-伝統構法を考える勉強会・・・第12回伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会「2ヵ年」の成果から伝統構法を再び考える

伝統構法を考える勉強会
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 「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会」が、平成20年度から2ヵ年間で行った成果を題材にして、伝統構法の可能性と課題を探ります。

 上記の委員会は、初年度に兵庫県のEディフェンスで伝統的構法による2棟の実物大の震動台実験、2年度目には壁要素を取り除いた架構体の静加力実験を行いました。また、設計の実務で活用できるデータの作成を目的として、各軸組部や接合部など多数の要素実験を行い、要素から全体を組み立てる体系的な検証を行いつつありました。しかし、昨年度後半に検討方針の大転換があり、今年度からは新たな委員会が組織されました。

 しかし、実務者にとっては、過去2ヵ年の成果がどうであったのか、また、現時点で活用できるものがあるのかなど、伝えられていないことも多いはずです。

 伝統的構法を探るスタートとなった前の委員会での2ヵ年の成果が「建築技術」誌上で、2ヶ月に分けて特集されます。今回は、委員会のまと役でもあった大橋教授に話を聞き、実務者が求めている伝統構法の可能性を再び考えてみたいと思います。
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2010年09月17日

【終了しました】1002-伝統構法を考える勉強会・・・第11回「耐震化架構体の実施例と耐震性能評価」から伝統構法を考える

伝統構法を考える勉強会
伝統構法を考える勉強会・・・第11回「耐震化架構体の実施例と耐震性能評価」から伝統構法を考える
 

 「夜見ると提灯のような日本の家。建具を取り払うと、柱と屋根だけが残る開放的な空間。この壁のない架構体は。設計の自由度を高めてくれるという点で極めて魅力的である。

 この空間構成は日本人の自然観、建築観に基づいている。春夏秋冬と変化の多い日本の気候、それによって起こる四季の景色の移り変わりは、日本人の心を強く自然に引き付け、建築家の目的はいかに自然と調和する建築をつくるかにあった。(中略) 

 内外空間の一体性と連続性が重視された建物の一例として「竜吟庵方丈」がある。竜吟庵は京都五山の一つである東福寺の塔頭で、東福寺伽藍本坊の北裏に所在している。裏慶元年(1387)建立のこの建物は客殿形式方丈の現存最古の例であり、応仁の乱以前に遡る遺構として貴重である。(後略)

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 上記は、木内氏が限界耐力計算法を用いて「竜吟庵方丈」の性能を考察した報告の前文である。各部の構造要素実験も行い、先人の技術を現代の視点で評価しようというその真摯な取り組みを題材に、5月の勉強会に引き続き、奥深い伝統構法の可能性を探りたい。
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2010年06月15日

【終了しました】0703-伝統構法を考える勉強会・・・第10回変革期を迎える日本の林業「これからの国産材利用はどうなる?」

伝統構法を考える勉強会
伝統構法を考える勉強会・・・第10回変革期を迎える日本の林業「これからの国産材利用はどうなる?」
 後継者不足、手入れが行われない、つらい仕事などなど、日本の山の荒廃が言われて久しく、国産材の議論には明るさを見出すことがなかなかできない。

 しかし、一方で、さまざまな産地の活力ある取り組みが見られるように、日本の林業は「復活」しつつあるとも言われる。「里山」「伝統」「山との生活」「循環型」「自然との共生」などが変わろうとしている。

 「木を見ずして山を見よ」と大工の口伝にもあるように、木造伝統構法は、国産材あるいはその山と直接に関わりを持ちながら我が国の建築文化を形づくってきた。

 はたして、日本の山は、その山の木は、今どのような状況にあるのだろうか。

 林材ライターとして林業や木材、あるいは木造住宅に関わり、日本の山をくまなく回って、各地の山や山の生活を常に新しい眼で見て、産地の声を聞き続けている赤堀楠雄氏に山の現状とその取り組みなどを聞き、木造建築に関わる参加者とともに日本の山の今について考えてみたい。

 変わる住宅建築と国産流通
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タグ:国産材
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2010年05月19日

【終了しました】0619-伝統構法を考える勉強会・・・第9回伝統構法とは何かを探る・・・「民家軸組の架構と類型」

伝統構法を考える勉強会
第9回伝統構法とは何かを探る・・・「民家軸組の架構と類型」
 「伝統構法とは何か」「どのように定義されるものなのか」このテーマはいまだ、確たるものを私たちは手に入れていません。日本国内では、この数十年間に多くの重要文化財をはじめとして、各地域に点在する民家の調査、あるいは保存修理、移築工事が行われ、報告書としてまとめられています。これらの成果から手がかりとして“見えてくるもの”があるのではないかと考えます。

 今回は、重要文化財の民家などを対象として、軸組架構の類型を長年に渡り研究されている堀江亨先生に、その研究の成果を解説いただき、軸組の地域性や架構の成り立ちを学びます。

 まず、部材・部位の名称など一般的事項の確認に続き、このテーマに関する既往の研究をレビューします。次に、地域で固有の架構形式を持つ18事例について、地域分布や梁配置から見た分類の考え方、代表事例のいくつかについては、見取り図を用いて詳細な説明をいただきます。そこから見えてくる「単位架構」という提起がどういったものであるのかを考えていきます。
 第9回伝統構法とは何かを探る・・・「民家軸組の架構と類型」
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2010年04月26日

【終了しました】0508- 伝統構法を考える勉強会・・・第8回「継手・仕口の歴史的変遷と耐震化架構体の考案」

伝統構法を考える勉強会
第8回「継手・仕口の歴史的変遷と耐震化架構体の考案」20100508_benkyoukai02.jpg
 「構造即意匠」を特質とする日本の伝統木造建築は、設計に際して、意匠と構造の問題を同時に解決していくことが求められる。しかし、構造的には不明な部分が多く、伝統木造の利点を現代に活かすためには、耐震化の道は避けて通れない。
 そこで、建築基準法の性能規定化をも視野に入れながら、伝統木造建築を新たに設計するという視点に立って、伝統木造の耐震化について二回に渡って語る。
 全体の内容は「継手・仕口の研究」「耐震化架構体の考案」「実大実験による実証」「耐震要素別実験」「限界耐力計算による耐震性能評価」について、実例を挙げながら語っていく。
 第一回目は伝統木造耐震化の要である継手・仕口について、歴史的考察を試み、歴史的建造物の中に優れた構法を発見し、現代の構造力学的観点から改良を加え、新たに耐震化架構体を考案し、更にその耐震性能を実大実験により実証するまでを実例を交えて語る。
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タグ:伝統構法
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2010年03月20日

【終了しました】0417-伝統構法を考える勉強会・・・第7回 伝統木造が持っている性能を現代に活かす「木の家と室内環境を考える」

伝統構法を考える勉強会
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 シックハウス対策の法制化や長期優良住宅推奨の流れの中で、もともと伝統木造が持っている無垢材、土壁など自然素材の環境性能が、数値として表しにくいが故に、蚊帳の外に追いやられようとしている。

 「心地よさ」や「気持ちよい居住性」など五感で感じ取る感覚は目に見えるものではない。ましてや数値の寄せ集めだけで評価できるものでもなく、室内環境を評価するための総合的な指標が必要となる。

 山田貴宏氏は、独自に環境配慮基準検討表なるものを作り、住まい手に室内環境の評価指標を示し、感覚でしか捉えにくかったものの「見える化」を行い、客観性を高めた設計手法を開発した。これにより、建て主の理解度も深まり、説得力ある設計の進め方を実現している。
 今回は、第1部では具体事例を交えて標題を概括し、第2部では会場参加者との質疑応答によって「木の家と室内環境」のこれからを考える。
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2009年12月24日

【終了しました】0206-伝統構法を考える勉強会・・・第6回 伝統構法の位置づけはどこに?「木造軸組構法の近代化」

伝統構法を考える勉強会
第6回 伝統構法の位置づけはどこに?「木造軸組構法の近代化」
 「耐震建築問答」(昭和八年)には、大工たちが筋違を入れることに大きな抵抗を感じていると書かれていた。すなわち、その大工の立場からは、筋違の入る軸組構法は伝統的木造構法とは相容れない構法と言うことになるだろう。その抵抗感の内には、伝統的軸組への信頼、その水平垂直材の軸組に斜材である筋違を付けることを技術の未熟さと感じるような大工としての矜持、水平垂直の軸組から成る伝統的真壁に対する美意識、近代化過程の中での大工の立場に対する危機意識など、様々な思いが絡み合っていたことであろう、と近刊「木造軸組構法の近代化」の序文にある。

 伝統構法とはどのようなものなのかを考えるとき、明治以降の西洋からの技術導入が、それ以前の構法にどのように影響を与え、本来培われてきた日本の木構造の技術がどのように変化し、どのようなものとしてその継続性をみてとれるのか。現在このことについての評価が十分されているとは言えない。今回の勉強会では、江戸の技術から、明治以降の西洋技術の導入に伴う現在の在来工法の成立過程において、日本の木造軸組構法がどのような展開を見せてきたのかについて著者である源愛日児氏から講義いただき考えてみたい。

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中央公論美術出版
平成21年7月20日発行
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2009年08月28日

【終了しました】1010-伝統構法を考える勉強会【拡大版】・・・第5回 伝統構法木造住宅の構造計画・構造設計

 伝統構法を考える勉強会【拡大版】
第5回 伝統構法木造住宅の構造計画・構造設計
 現在、伝統的構法の設計法の開発が行われていますが、その委員会およびタスクチームに参加する研究者、実務者の委員、さらに行政のそれぞれの立場のパネリストにご登壇いただき、伝統構法に関する議論を展開します。

 我が国の木造住宅の歴史的背景や文化としての木造住宅のあり方、構法・構造の特性の評価、正しいと考える伝統構法の評価、立場による捉え方の違いなど、議論の方向は多岐にわたるものと思われます。

 今回は、下記3団体の主催により行うものです。これからの木造住宅を考える連絡会(これ木連)では、多岐にわたる論点のありかを探るための勉強会【拡大版】と位置づけています。 
第5回 伝統構法木造住宅の構造計画・構造設計
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2009年06月12日

【終了しました】0718-伝統構法を考える勉強会・・・第4回 伝統構法を読み解く「階層的構造システム」

連続講座「伝統構法を考える勉強会」
 【勉強会の報告】 こちらをご覧ください
 第4回 伝統構法を読み解く「階層的構造システム」
 私たちは、伝統的木構造の再評価すべき要素を明確に把握しているのだろうか。今を伝統構法再出発の時期と捉えたいと語る渡辺一正氏がその特性を読み解きます。
 『地下構造の複雑さを考えると地震入力の完全な予測は不可能である。幾ら耐震性能を高めても予想外の入力によって壊れることは多分にあり得る。重要度の低い部分での損傷は許容せざるをえない。その損傷がヒューズの役割を果して主要な部分の安全を確保することができれば更に良い。
 伝統的木構造には部材の壊れる順序用意、階層的構造システムを読み取ることが出来る。
 このような伝統構法を手本とすれば、新たな木構造システムを確立できるのではなかろうか。』

第4回 伝統構法を読み解く「階層的構造システム」
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2009年05月15日

【終了しました】0620-伝統構法を考える勉強会・・・第3回「地震被災建物 修復の道しるべ」より 民家修復の現場から伝統構法の特性を探る

  
連続講座「伝統構法を考える勉強会」
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 その地域の風土に根差した民家が各地域に建ち続けています。しかし、不幸にして大きな地震に遭遇し、被害を受けてしまった民家も多く存在しています。被災の程度、生活者の環境もまちまちであり、復興を急ぐあまりに、まだ活用できる民家が一気に除去されてしまったことを ‘95 年の阪神大震災の時に私たちは経験しました。

 被災した民家を「修復」し、その地域に残すことが、これまでの暮らしの延長線上で生活再建を行うことができ、被災者にとっては精神的・経済的負担と長期心労への助けになるのではないか。‘04 年、雪国の山間地で発生した新潟中越地震では、古くから建ち続けていた伝統構法による民家も被災しました。それらの民家の修復報告と現場の実体験を聞き、その中に伝統構法が持つ特性があるのかを探る勉強会を開催します。

 第3回「地震被災建物 修復の道しるべ」より民家修復の現場から伝統構法の特性を探る
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タグ:地震 修復
posted by これ木連 at 23:44 | Comment(0) | 勉強会のお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする