10.19 | 第1講は終了しました。 → 【報告記事】 | |||
11.16 | 第2講は終了しました。 → 【報告記事】 |

わが国の伝統建築技術は、苦難の時代にある。重要文化財ですら不本意な耐震補強が施され、無残な姿を示すに至っている。 「耐震技術とは何か?」 2011.3.11の被害は、国土交通省の政策を根幹から揺るがしたといっても過言ではない。 数多の防潮堤が脆くも壊れ、多くの沿岸都市に大被害をもたらしたことは、予期しなかった津波のためと言い逃れたが、関東地方から東北地方の広い範囲で河川の堤防が破損し、防潮堤も良く見れば、地震振動による地盤の液状化が被害を大きくしていた。 そして、耐震工学に更に不都合なことは多くの耐震補強建物が大きな被害を蒙り、未だ耐震補強の施されていない老朽建物が無被害であり、多くの免震建物でも免震ディバイスの破損が続出したことである。耐震工学は、このような問題を露呈したにも拘らず一向に反省していないかに見える。 伝統建築技術を担う大工棟梁を頂点とする建築職人集団は、無論、耐震ばかりで設計しているのではなく、ありとあらゆる災害に対して安全にするばかりでなく、施主の潜在的な要求にも対応して、長期にわたって機能的で快適で、しかも地域の景観の向上にも寄与する建築を設計・生産し、万が一問題があれば、それに責任を取る。 思えば伝統建築技術は、古代から絶えず改良を重ねてきたものであり、数多の実績があり、天皇家を始めとして多くの領主、社寺の信頼を勝ち取ってきた。絶えざる技術改良の努力の結果、常に先端を進む自負と何と言っても責任を取る姿勢が評価された。 それにも拘らず、伝統建築技術が危機に立たされている。建築基準法は、伝統建築技術には省エネルギー的な配慮が不足していると言った新たな課題さえ突きつけて来ている。 伝統建築技術は建築基準法とどう向き合うべきか、参加者と共に2回連続で考えてみたい。 | ![]() |
【日 時】第1講 平成25年10月19日(土) 13:30〜16:30(開場13:00) ※終了しました
第2講 平成25年11月16日(土) 13:30〜16:30(開場13:00) ※終了しました
【会 場】中央工学校17号館4階 1741教室(東京都北区王子本町1-26-17)
JR京浜東北線王子駅北口、東京メトロ南北線王子駅3・5番出口歩5分
http://www.chuoko.ac.jp/map/index.html
【講 師】 渡辺 一正 氏 元建設省建築研究部長・NPO市民文化財ネットワーク鳥取 理事長
【定 員】60 名(申込順、定員になり次第締切)
【参加費】各回2,000円
【申込・問合せ】これ木連事務局
(NPO日本民家再生協会内 担当:荻野)
TEL:03-6751-2205 FAX:03−5216−3542
Eメール:koremoku@e-mail.jp
【案内・申込書】 第19回伝統建築技術が当面する問題点―その要因―「伝統建築技術の先進性と建築基準法の問題点」案内・申込(pdf)
【インターネット申し込み】
【締 切】第1講分10月16日(水) ※終了しました
第2講分11月13日(水)※終了しました
参加者1 名ごとに、氏名、所属、電話、ファクス、メールアドレスを明記のこと。
【主 催】これからの木造住宅を考える連絡会(これ木連)
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よろしくお願いいたします。